Timeless Treasures

Timeless Treasures

1960年代から2000年代初頭までの国内外のポスター。



今回のセレクションでは、ポスターを通じて様々なカルチャーを感じて頂きたいと考え
当時のオリジナル製作品にこだわり、年代やジャンル問わず幅広くピックアップしました。
其々の時代のカルチャーは、メインデザインだけでなく、使用されている紙質、インクにも反映され、刷り直しでは再現出来ない、当時の雰囲気を感じる事ができます。
さらに今回特別なのは、そのポスター1枚1枚に合わせ、フルオーダーした額装。
つまり既製品ではない額。

個性豊かなポスターに合わせる額装は、其々にどの材質、カラー、額幅、奥行き
余白の有無とそのサイズなど、細部まで作家さんと一緒に考え形にして頂きました。
額だけでなくポスターの裏に合わせるマット紙も重要で、安価な素材では湿気、紫外線などの影響で劣化や変色の可能性があります。

もちろんグレードを上げるだけでなく、デザイン性も考慮しポスターや額の幅、カラーに最適と思えるモノを合わせています。
表面カバーもガラスでは割れやすく、重量も大きく増えるため
ガラスよりも透明度が高く、軽量なアクリルを使用。安価なモノは日焼けなどにより
ポスターの変色に繋がりますので、そのあたりも考慮したグレードを選択。



さらに見落としがちなのが、オーダー製作の場合、既成のサイズではないため
額を収納する箱も製作しなければならない点。
このような細部にまで、職人の技術と手間が反映されています。




今回31枚のポスターを額装頂いていますが、その中から額装のイメージとして

下記の70'sポスター。レッド×パープルのインパクトある配色。

そのまま額装してしまうと、個性が強めの作品となりますが
今回は70'sのデザインと配色共に洗練されたような、スッキリとしたイメージで楽しんで欲しかったので、ホワイトの配色を活かしたマット、額を選択しました。
デザインが映えるように、マット紙にもカットをいれています。
マット紙、額の幅も試行錯誤し考えた仕様となります。



こちらはアメリカの写真家の作品。
空とハンドサインのLOVE。
空、LOVEともに限りなくとても大きな存在なので
区切りをつけないよう、額装もクリアで製作頂きました。




こちらは映画のワンシーンのように考えました。
男女の立ち位置をふまえ、額との距離が近いと圧迫感のようなものを感じるので
マット紙を入れる事での余韻を大切にしました。
どの程度が余韻として適切かマット紙の幅も考えています。
ポスターの紙色とマット紙の色味を調整し、ポスターの延長上となるように
しかし、ポスター自体が強調されるようにマット紙にカットをいれ立体的に見えるようしました。
LOVEは温かなものなので、額は金属だとクールに見えがちなので
ウッドで柔らかさと温かさを意識し、ポスターの色味に添った配色にしました。




最後に。

ネットで何でも調べれる時代ですが、その反面ネットにある情報だけしか知らない。
一見選択肢が広がったようにみえて、機会の損失につながっているように思えます。
ブランド名や年代、トレンドのコピーなどが主流となり
ネット検索を介して情報を得れれば、昔以上に誰でも今のトレンドに添った提案ができるようになりました。

その流れに身を任せるのではなく、私たちの考える人生の楽しみ方。
そんな視点を大切にした提案方法が今回につながっています。

自分の感性で選んだポスターを飾ることが
より洗練された気持ちになるように、心躍る体験として残るように。

好きなミュージシャン、映画。直感で気に入ったデザイン。
そうやって選んだ作品があなたの心に長く寄り添い、愛され続けることを願って。

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