交差点に集いし...

交差点に集いし...

思えば13年前
数十万の資金だけでこの店を始めた。
経験でどうにか出来ることもあったけれど
モチベーションを保つのが大変だった。

支えになったのは 店頭でうまれた
多くの人との何気ない会話だった。

会話は相手がいるから成り立つ。
そしてそれは、様々な人がいればそれだけで広がり
ときに、熱をおびる。

今回のPOPUPは、焼き菓子やコーヒーだけでなく
私から見た二組の芯の強さと
人間味の面白さにも注目してもらいたい。

そして
"会話の意味"、も最後に考えてもらえたら嬉しい。


パティシエのふたりは

”其々が納得出来る経験をすること” に軸をおき
それぞれに県内、県外での修行を選んだ。

自分の感覚を信じても 満たされるモノができず
何度キッチンで朝を迎えただろう

勇気を出し発言しても、否定すらされず
少しずつ積み重ねている、そう信じていたモノを疑い
道が遠のいていくようにも感じた

『納得できるまで』
遠回りにも感じた日々を過ごし学んだ
たしかな技術と、自分たちの表現方法

華やかで本格的 でも過度な事はせず
どこか肩の力が抜けている

自分をちょっと褒めたい日に
そっと寄り添ってくれる やさしい味

この夏 ふたりは天草に店舗を構える予定で
まさに今が 始まりの途中

何かを始めたい人には
ふたりの言葉が
小さなお守りになるとよいなと思う。

そして ふたりへの土産話として
その後のお守りの効果を
天草のお店に伝えにいってくれたら
ロマンチックだ。


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コーヒーを淹れてくれるバリスタの彼女は
とある国の永住権も持ち、海外を拠点にしている。

当時バックパッカーだった彼女が
大変だが、この国の永住権をGetしたい。
と語っていたが 本人は覚えていなかった笑

10年来の友達だけど、昔とかわらず
どこにいるのか いつもわからない。
国を越え、動きまわっている面白い人

そのまんま、本能じゃん。と思うほど
その時の気持ちを大切にしていて、リスクなんて当たり前
やりたい事をやる勇気を持っている

そんな彼女と話すと文化のこと 人の面白さ
いろんな話が混ざりあってあふれ
遠い国の何気ない日常、街中の雑踏を感じる

この人がおそろしいのは
日本国内でも縦横無尽に動きまわっていること

人見知りなのか、人見知りではないのか
よくわからない彼女の
”まぁ、理由なんてなんでもよいじゃん”
そんな風に感じる人生の捉え方


日本だから、海外だから、と特別視しても
慣れれば感じなくなることもある
つまりは、どこにいても日常は日常でしかない

どこにいようが
自身が今、何を感じ取れるか。
それだけで
世界の見え方は変わる

そう感じるのも、この人の影響がでかい。


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お店は、人と人がふと足を止め交わる
交差点みたいな場所だと思う

そしてそこにはいつも会話がある。

普段はモノをメインとして 誰かと繋がることが多いけれど
今回は少しだけ特別だ

それぞれの道を歩いて来た二組が
この交差点に立つ

書ききれない程の物語が
そっと形を変え、うまれた
焼き菓子とコーヒー

ちょっと気になりませんか?


言葉をモニター越しに流すのではなく
目を見て、声を聞いて
その空気ごと受け取ることで
あなたは何を感じとるだろう

Handcrafted flavors.warm hearts,
stories that linger.





環境が人を変えるというよりも
人がどんな心で向き合うかで
日常も特別に入れ替わる。

だから
"気付く力"とか、"目線を変える勇気"は
場所を問わず生きてくる。

そして人は人に影響を受ける
顔を合わせた会話には、温度があるから
心を動かす力が、きっとそこに残る。



最近疲れている方がチラホラ。
なかにはやりがいや、生き方などへの迷いや悩みもあるようです。
へーこんな考え方や、生き方もあるんだ。
参考にする必要はありません。ただ違う視点で少し心を休めて下さい。
この二組の生き方を観覧するような気持ちで会話を楽しんでもらえたら嬉しいです。

お店を構える前だから出来る出店と
一時帰国を終え、来月には国に戻るバリスタ
ほんと、一瞬の交差。
どんな会話がうまれるんだろうか。


《6/25,6/26の2日間限定POPUP≫

焼き菓子は 6/25.6/26の両日。パティシエ在店予定。
コーヒーは6/26のみの販売。
*エコ推奨のため、可能であればタンブラーの持参をお願い致します。

両日ともに 13:00~20:00


折角の機会、是非お立ち寄りください。

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